ゆるふわ編集室


ちょっと書留。

複写機。

知恵を紡ぐ。

人間の考えや意思を伝えるには、言葉が欠かせない。
言葉は文字の登場でより遠くへ伝えることができるようになった。
文字は時空をも超えていく。

文字を書くには、書くモノと書かれるモノが必要だ。
3000年前の中国では、竹に文字を書いていたそうだ。竹はかさばるので場所が必要になり、書庫はすぐにいっぱいになったと言われる。
そこで頭を悩ませた時の権力者が命じたかどうかは分からないが、とにかく

・場所を取らずかさばらない
・保存がきく
・馬や船で大量かつ、確実に、迅速に運ぶことができる
・比較的に安い

という条件を満たすものが、2世紀頃、中国で誕生した。

紙である。

紙の最大の利点は、書きやすい、という点だ。
平らな所に置けば、スラスラと書くことができる。竹は曲がっているので、平らにする加工に労力をいる、また平らにしなければ書きにくい。

紙の発明から、印刷の発明まで、人間は書き写していた。何を? 文字を、書物を、知恵を。

キリストの教えも、光源氏の雅さも、原本から写本へ書き写していたのだ。人が書き写すので、やはり写し間違いが生じてしまう。古典の書物が○○版となっているのもそのためだ。

知恵を紡ぐ、繋ぐ。

部活の先輩からもらった講義ノート。
今やコピー機ですぐに私の知恵となり、単位となる。
ありがとう人類の叡智、歴史、先人。

バカヤロー!コピー機!!
全部複写しやがって!!!

5月 31st, 2021 投稿者名:satton
Topic: 書留 Tags: None

≡ Leave a Reply